メンタル強化・幸福度UP

歪んだ承認欲求の治し方

2020年12月24日

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こんにちは、心理カウンセラーのJunです。

 

あなたは、承認欲求に振り回された生活を送っていませんか?

 

承認欲求とは、「他人から自分を価値ある存在として認めたい」という欲求のことです。

近代哲学の巨人であるイマヌエル・カント(1724年~1804年)は、次のように述べています。

他者から嫌われたくないと思うこと。これは人間にとって、きわめて自然な欲求であり衝動である。
こうした欲望を「傾向性」と呼ぶ。

他人に認められないという気持ちは、他人に嫌われたくないという気持ちの裏返しともいえますが、そういう気持ちは本来人間が持っている自然な欲求なのです。

 

これは心理学者のアブラハム・マズローが提唱した、マズローの欲求階層説(欲求5段階説)の4段階目の欲求である「自尊欲求(誰かに認められたい、尊敬されたいという欲求)」であるともいえますが、やはりどちらにしても人間本来の欲求であるといえます。

 

では、なぜ人間本来の欲求である、承認欲求が問題になるのでしょうか?

 

問題は、他人に嫌われたくない、認められたいという気持ちを原動力に努力する方向に力を注ぎこめば、成功へつながっていきますが、きちんと努力をせずに楽して承認欲求を満たそうとすると弊害となってしますことです。

 

今回は、承認欲求が強すぎて人生が辛いと感じている方が改善し克服する方法について解説していきます。

 

承認欲求とは

まず、改めて簡単に承認欲求について説明します。

 

承認欲求とは、「他人から自分を価値ある存在として認めたい」という欲求のことです。

 

この欲求は、冒頭で説明したように人間が本来生まれながらにして持っている基本的な欲求です。

だから、幼い子どもを見ると、親や先生に認められたいと考えて行動している姿がよく見られます。

 

承認欲求の問題点

では、本来ある欲求がなぜ問題になるのでしょうか?

人によって承認欲求の強さが違うから問題なのでしょうか?

 

1番大きな問題点は、実は社会構造にあります。

 

これを説明するためにまず現状をお話すると、

人が人を認めるには、定量化した数値を平均値や他人と比べ、勝っていれば認める価値がある、という形になっています。

例えば、テストの点数が高いか低いか、偏差値の高い学校かどうか、給料が多いか少ないか、身長が高いか低いか、フォロワー数が多いか少ないか、などあげればきりがないです、こういった数値化できるもので人は人を評価し、高い数値を評価する傾向にあります。

 

しかし、人の本来の価値は、数値化できるものではありません。

個の特徴の違いはあっても、それが優れているか劣っているというのは、数字で評価するという1つの評価方法の中だけでの話です。

他の評価方法をとれば、優れている、劣っている基準がかわるので、結果、つまり、認められるかどうかもかわってきます。

 

だから、今の時代の人の承認欲求を満たすためには、「数値で評価される世界で他人に勝たなければ満たされない」、こういった間違った考え方が蔓延していることが、問題なのです。

 

このような社会になったのは、心理学の巨匠であるアルフレッド・アドラー(1870年~1937年)は、「賞罰教育が原因」と断言しています。

幼少期に、学校の成績が良い子は価値のある子、そうでない子は悪い子、また行いが親が正しいと思う通りにする子が正しい子、親の価値観に反する行動をする子は悪い子、といった育てられかたをすることで、そういった価値観が深層心理に定着し、大人になってもずっと賞罰教育で育った価値観から抜け出せないのです。

学校の成績が良い子が価値のある子といった考え方は、まさに数字で人を評価する考え方です。

 

そして、数字で評価される社会であるかぎり、価値があると認められる数字に到達しない人は必ず出てきます。

そういった人たちは価値を認められないということになってしまうので、承認欲求の形がだんだん歪んでくるのです。

 

承認欲求の形が歪むと、「ウソをついて自慢する行為」にはしります。

経歴詐称なんかもこの歪んだ承認欲求が原因です。

数字として結果も出せていない、そんな自分が認められない、だからウソの自分を作りあげて、それを認められることで自分は価値があると信じ込もうとする心理が働きます。

過度に自慢したり、人前で大声を出していばったりするのも、こういった歪んだ承認欲求が行動に表われたものです。

 

歪んだ承認欲求の例として他にもあります。

それは、自分の不幸を自慢するようなタイプです。

他人よりも数字が低いことについて価値が低いのではなく、低いことこそ価値があると信じ込むタイプです。

 

冒頭で「楽して承認欲求を得ようとすることが問題だ」と指摘しましたが、まさにこうした歪んだ承認欲求のとらえかたは、楽して承認欲求を得ようとしている行為でもあります。

 

歪んだ承認欲求の治し方

では、どのようにしたら正しく承認欲求を満たすことができるようになるのでしょうか?

 

そのためには、まず「人間の価値は数字では表せない」ということを理解することです。

テストの点数が高いか低いか、給料が多いか少ないか、フォロワー数が多いか少ないかなどは、1つの基準で評価しただけであって、人間本来の価値を左右するものではないということを理解することです。

 

これをきいて「確かにそうだな」と思った方は、安心してください、承認欲求が改善に動き始めています。

 

私たちは、アドラーの言うように賞罰教育の中でうまれ、深層心理に「人は数値評価される」という考えが染み込んでいます。

この思考を振り払うことが承認欲求の克服には欠かせません。

 

ここで結論を言いますと、「結果ではなくプロセスを評価する」ことを意識し、習慣化させることです。

 

何でも数値化するということは、数値化されたものは全て結果としてあらわれたものです。

なので、人が人を評価するとき、結果や実績といった定量化できるものしか見ていないということです。

結果=数値ともいうことができます。

 

逆にプロセス、過程を重要視すると、そこに数値は関係なくなります。

テストの点数がよかろうが悪かろうが、合格しようが不合格であろうが、努力してがんばったという過程があれば評価される。

人は育ってきた環境や生まれ持った素質などで、努力の量と質はかわってきます。

ですが、「がんばったかどうか」という1点に関しては、全ての人に平等です。

 

そういったプロセス重視の思考になることが、承認欲求に囚われ、悪い方向に向かっている人生の流れを変えることができるようになります。

 

この思考ができるようになると、他人の評価も気にならなくなるし、他人と比較して落ち込むということもなくなってきます。

 

長年染みついた思考を変えるには、時間がかかるし、難しいことではありますが、「どのようにしたら治せるか?」ということを理屈としてきちんと理解することで、徐々にその方向に改善していくことが可能です。

1度でも理解すると、例え自分の意識が忘れていても、潜在意識には記憶として残っていきます。

そして意識が気づかないところで、徐々に自分を変えてくれるということにもつながってきます。

 

千里の道も1歩からです。

まずは、今の状況に気づき、どうすればいいかという方法を理解すること。

そこから1つずつ始めれば、いずれ承認欲求を克服することも十分可能です。

 

今回は、以上になります。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

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