こんにちは、心理カウンセラーのJunです。
あがり症の特徴とメカニズムについて解説します。
目次
あがり症って何?
あがり症とは、「人前に立つと緊張する」など、ある状況になると心臓の動悸が激しくなったり、頭が真っ白で思考停止してしまったり、体の震えがとまらなくなったり、自分の体がコントロールできなくなるほどあがった状態になってしまう病気です。
人は、緊張や不安を感じたとき、ノルアドレナリンというホルモンが活発に分泌されることで、自律神経の交感神経を活性化します。
それにより、素早く物事に対処できる状態になります。
これを心理学用語では「闘争・逃走反応」と呼びます。
「闘争・逃走反応」は、人間の本能レベルで起こる現象なので、誰もが持っている機能の1つです。
しかし、あがり症の人は、その反応が必要以上に活性化してしまうことで、正常な活動ができなくなってしまいます。
あがり症に共通する7つの特徴
では、どうしてあがり症がおこるのでしょうか?
あがり症の人には共通する7つの特徴があります。
- 自意識過剰
- 負けん気が強い・勝気
- 完璧主義
- 責任感が強い
- セロトニン不足
- 本音、自分の本来の姿を隠そうとする
- 自尊心が低い
それでは1つずつ解説していきます。
共通点① 自意識過剰
あがり症の人は、自意識が強すぎる特徴があります。
たとえば、プレゼンやスピーチのとき、本来であれば「伝える内容」に集中すべきところを「他人が自分をどう評価するか?」ばかり考えています。
聞く側も話してる本人を評価しているというより、話の内容にこそ興味があります。
共通点② 負けん気が強い・勝気
負けず嫌いなことも特徴の1つです。
絶対に負けないと考えることは、「負けたらどうしよう」という不安が隠れています。
勝負の世界では100%勝つということはないため、「負けたくない」と思えば思うほど不安に襲われます。
共通点③ 完璧主義
完璧主義もあがり症の特徴の1つです。
世の中に完璧はありません。
ですが、「常に完璧な結果を出さないといけない」と考えている完璧主義の人は、そのように考えれば考えるほど緊張してしまいます。
さらに年齢重ねると、「立派な大人でいないといけない」という思いも加わり、さらに結果に対するプレッシャーが増し、あがり症の症状がでます。
共通点④ 責任感が強い
やろうと思ったこと、任されたことは必ずやりとげる。
という強い責任感も特徴の1つです。
自分の実力では、できないことも、強い責任感でやろうとします。
だけど、結果は、無理だとわかっているので、失敗することを予測し、不安に襲われてしまいます。
共通点⑤ セロトニン不足
セロトニンは、リラックスしたときに分泌されるホルモンです。別名、幸せホルモンとも呼ばれるホルモンです。
セロトニンは、生活習慣によって、分泌の量がかわってきます。
セロトニンが不足すると、不安感が強くなり、緊張もより感じるようになります。
共通点⑥ 本音、自分の本来の姿を隠そうとする
見せたくない自分の姿があり、それを隠そうとすると不安におそわれ、緊張します。
共通点⑦ 自尊心が低い
自尊心が低いと、自分の評価、自分の存在価値を自分で決めることができず、周りの他人の評価を求めてしまいます。
他人の評価は、千差万別なので、どういった評価されるかわかりません。
予測がたたない状況にさらされ、不安が増すことで緊張します。