こんにちは、心理カウンセラーのJunです。
「人生、もう疲れた。。。」
「全然楽しくないし、うまくいかない!」
「あぁ、人生もう1度やり直したいなぁ。。」
人は、誰もが人生に行きづまるときがあります。
「いや、お前に何がわかるの!?」というかもしれません。
たしかに、私はあなたと同じ人生を歩んでいないので、どんな経験をしてどんなことに悩み苦しんでいるか直接教えていただかない限り、知るすべはありません。
しかし、私も今まで、学生時代に引きこもり不登校、社会人生活10年、転職6回、離婚危機など、色んなカベにぶちあたり、苦しみもがいてきました。
そういった人生で苦しんだ経験は、本当に私だけが体験したことかというとそうではありません。
人は、どんな時代も同じことを考え、同じことを悩み苦しむものです。
たとえば、『罪と罰』の作品で有名なロシアの作家ドストエフスキーが書いた本は、今から200年も前のものですが、登場人物の悩みには大いに共感できます。
それは自分だけ苦しんで悩んでいると思っていたことと同じことが書かれているからです。
200年も前のロシアにも存在し、全世界の多くの人の共感を得ているのは事実です。
だから、「人生疲れた!」と思っているあなたも、一人で思い悩まず「自分と同じ苦しみを乗り越えた先人の知恵」を参考にすべきです!
では、どうやって「自分と同じ苦しみを乗り越えた先人の知恵」を探せばいいのか?
本当に自分にあった解決法を見つけるためには、自分の手を動かし探すこと必要になります。
人が役立った知識や情報はその人が役立っても自分に役立つとは限らないからです。
それに他人から有益な情報をきいても、ほとんどの人が行動しないからです。
だから「人生疲れた」状態を解消するには、「いまの自分を変えるんだ!」という決意がまず必要です。
あなたが「人生疲れた」状態から脱出できるよう、私の知識と経験をもとに考えた対処法を書きましたので、ぜひ最後までご覧ください。
「人生疲れた」と思ったときに”まず”すること
まず、とくかく休んで!
「人生疲れた」という言葉は、間違いなくあなたの体と心が限界をこえたというメッセージです。
限界をこえて、休まずに続けているとどうなるか?
ストレスがたまり続け、心が壊れてしまいます。
実は、「疲れた」という場合、目に見えやすい体の疲労を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、心の疲労の方が見えにくくその分深刻です。
たとえば、「疲れた」状態で、宝くじがあったとか、大好きな人から連絡がきたとか、何か特別いいことがことがあると、「疲れが一気に吹き飛んだ」という経験をしたことがあると思います。「疲れ」を感じるか感じないかは、全力疾走したとか重い荷物を持ったとか長時間運動したとかでない限り、実は心の状態が大きく関係しているんです。
だから、「人生疲れた」ときには、まずゆっくり休み、心を癒すことをするのが効果的です。
疲れた心を癒す休息法
疲れた心を癒す休息法をご紹介します。
心を癒す方法は人それぞれです。
ぜひ興味ある方法から実践してみてください。
とにかく寝る
睡眠を軽視している人は多くいます。
20年間睡眠を研究し、カリフォルニア大学バークリー校睡眠・神経画像ラボラトリーの所長として、名だたる企業の睡眠コンサルタントを務めるマシュー・ウォーカー氏の本『睡眠こそ最強の解決策である』では、
「6時間睡眠の日が10日続くと、1日徹夜した時と同じくらい脳の機能は衰えるが、本人は自分が睡眠不足だとは認識していない。」と解説している。
ちょうどいい睡眠時間は人によりますが、ほとんどの人が6時間程度の睡眠では不足しています。
この事実は驚きではないでしょうか?
忙しく残業も多く、帰宅も遅く、夜の食事も遅く、おまけに晩酌し、ストレス解消に録画したテレビを見たり、Netflixやアマゾンプライムビデオなどを見たりして、ついつい寝るのが遅くなってはいないでしょうか?
睡眠不足は、日中の生産性が下がるだけでなく、睡眠が不足すると人の表情から感情などを読み取る能力が低下します。
つまり、人生の楽しさを味わえなくなり、辛いと感じる原因となります。
だから、最低でも毎日7時間は睡眠時間を確保しましょう。
それから、20分程度の昼寝も効果的です。記憶力やパフォーマンスがあがります。
何もせずボーッとする
何もせずぼーっとすることを日常に取り入れている有名人といえば、棋士の羽生善治さん。
将棋の対局はときに10時間以上の長丁場になることもあり、相当な集中力を必要とする職業です。
使い切った集中力を回復するために、羽生さんが行っているのが、何時間も何もせずボーッとすることです。
忙しい現代人は、常に何かしていないと「時間がもったいない」「もっと効率よく動かないと」といった感じで、休む暇がありません。
そんな人の脳は疲労でいっぱいです。
何でもそうですが、使いすぎるとガタがくるものです。
脳もONとOFFのめりはりをもって、何もしないときには思い切ってボーッとしましょう。
呼吸法を取り入れる
呼吸法といって、難しいものではありません。
ただ、意識してゆったりと呼吸する時間を作るだけです。
人は、疲れているとき、呼吸が浅くなります。
逆にリラックスしているときは、呼吸が深く、ゆったりしています。
リラックスと呼吸が関係している理由は、自律神経にあります。
自律神経とは、内臓や血管の働きをコントロールする神経の総称です。
疲れた状態は、「ストレスがたまる→自律神経がへたる→体調が悪くなる」という流れがあります。
つまり、へたった「自律神経」を整えてあげれば、体調がよくなり、疲れもなくなります。
そして、自律神経の中で人間が唯一コントロールできるのが、「呼吸」です。
呼吸は、心臓など他の内臓のように意識しなくても自動的に動きますが、意識して大きく吸ったり吐いたりすることもできます。
内臓の中で自動運転と手動運転の両方ができるのが肺であり、呼吸であるのです。
だから、疲れているとき浅くなった呼吸を、ゆったり深く大きくした呼吸に意識的に変えることで緊張状態をリラックス状態に変えることができます。
専門用語でいうと、緊張状態である交感神経優位な状態からリラックス状態である副交感神経優位な状態に呼吸によってかえることができるのです。
疲れたと感じるときは、4秒吸って、8秒かけてゆっくり吐くといったくらいゆったりした深い呼吸をしましょう。
日本の自律神経研究の第一人者として有名な順天堂大学医学部教授・日本体育協会公認スポーツドクターでもある小林弘幸さんの著書『眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話: 自律神経のギモンを専門医がすべて解説!』は原因不明の頭痛、肩こり、腰痛、不眠、過呼吸、めまい、動悸、息切れ、吐き気、慢性的な倦怠感などの症状の改善にも貢献できる一冊ですが、即効性もある超カンタンな整え方として呼吸法について紹介されていますのでご参考ください。
アロマオイルやお香を楽しむ
アロマやお香は、ただいい香りがするだけでなく、脳をリラックスさせたり逆に高揚させたりする効果もあります。
その効果は、匂いの種類によってことなります。
たとえば、「ラベンダー」や「カモミール」のアロマは、気持ちを落ち着かせる効果があり、疲れた心を癒し、ゆっくり眠りたいときにもオススメです。
他に「オレンジ」や「グレープフルーツ」といった柑橘系の香りは、落ち込んだ気分を元気にさせる効果があります。
アロマやお香は、買えば簡単に手に入るものなので、手軽に癒しを得たい人は試してみましょう。
アロマ歴20年のアロマセラピストである川口三枝子さんが書かれた『すぐ使えるアロマの化学 〜自律神経系、ホルモン系、免疫系の不調を改善!』では、冷え、むくみ、だるさ、やる気が出ない、疲れやすさ、咳や喘息など呼吸器系のトラブル、下痢などの消化器系の不調、交感神経系が過剰で起こる不調、肩こり、頭痛、イライラ、不眠などあらゆる体調不良、疲れをいやす効果のあるアロマについて徹底的に解説してくれています。
実践的な内容になっていますのでぜひ参考にしてみてください。
腸内環境を整える
腸は「第二の脳」とも呼ばれるほど重要な臓器です。
疲れや体調不良の原因は、もしかすると腸内環境が悪いことが原因かもしれません。
腸内環境を左右するのは、食生活です。
野菜やきのこ、乳製品などからとれる腸内細菌にひつような食物繊維、乳酸菌が不足した偏った食生活をしていると、脳や体に悪影響を及ぼします。
もし、食生活が偏っているという自覚のある人は、いますぐ食事のバランスを見直しましょう。
アメリカの神経科医、パールマター・デイビッドが書いた『「腸の力」であなたは変わる: 一生病気にならない、脳と体が強くなる食事法』では、腸内環境の重要性から良い食事法まで解説しています。ご参考ください。
マインドフルネス瞑想を取り入れる
「マインドフルネスとは?」でも紹介しましたが、最近、Google、facebook、Apple、Intel、Nikeといった大企業をはじめ、欧米を中心マインドフルネス瞑想を取り入れる企業が増えています。
マインドフルネス瞑想の発祥は、2500年前の仏教だといわれていますが、アメリカを中心とした医学会やポジティブ心理学会で瞑想の効果が注目されはじめ、逆輸入という形で日本でも注目度が年々あがっています。
マインドフルネス瞑想は、ストレス解消や疲労回復に大きな効果があり、集中力や記憶力を高めたり、セルフコントロール能力を高めるなど脳のパフォーマンスをあげる効果もあります。
瞑想、と聞くと何か宗教的な感じがして、拒否反応をする人がいるかもしれませんが、それは間違った偏見です。瞑想をただの宗教で怪しいと片付けるのは時代遅れの考え方です。
とはいうものの、瞑想する習慣がない人がいきなり始めるのは抵抗あると思います。
瞑想は、20分以上かけるなどまとまった時間続けることで効果を発揮しますが、いきなり最初のうちは難しいので、初めは数分瞑想することを繰り返し、なれてくれば徐々に時間を長くしていきましょう。
やり方は、静かに座り、目は閉じても開けてもOK、そして自分の感じていること、五感や思考の中から1つ選び、それにひたすら集中します。呼吸はゆったり複式呼吸で行います。
集中するのに1番オーソドックスな場所は、呼吸です。お腹がゆっくりふくらんだり凹んだりする、その様子を観察します。
途中で何か別の思考が浮かんできたら、「あとで考えることにしよう」と自分に言い聞かせ、再び呼吸に意識を戻します。
やり方は以上です。
簡単なので、試してみましょう。
好きな映画・ドラマをみる
好きな映画やドラマを見ることは気分転換になります。
目が疲れるくらい見すぎてはいけませんが、好きな映画やドラマの世界に浸ることで、日常のストレスから解放されます。
人は2つのことを同時に考えることはできません。
何か心配事や悩みがあって、ずっと同じことを思考してしまって、それに疲れているときなどは映画やドラマをみることはとても有効です。
考えてもわからないということは、現時点で解決する情報が足りていないか思考のやり方が間違っているかのどちらかです。
それなら、足りない情報を収集したり、本を読むなどして論理的に思考する訓練をする方が建設的です。
そういった努力もしないでただ悩み続けるのは、時間の無駄だし、何より脳のリソースが消耗され続けるだけです。
そういった流れを断ち切るためにも、好きな映画やドラマをみることは効果的です。
好きな音楽をきく
音楽は、人の気分にダイレクトに影響をあたえます。
クリスマスソングを聴けば、クリスマスの気分になり、お正月の音楽を聴けば正月気分になります。
アップテンポな曲を聴くと、テンションがあがりますが、心が沈んでいるときは、無理にテンションをあげようとするより、ゆったりする音楽を聴き、休息することをオススメします。
自分が好きな音楽を聴くことも、気分転換に有効です。
映画やドラマの効果と同じように、好きな作品にふれることで、悪い思考の流れをとめることができ、ゆっくり休むことができます。
お風呂にゆっくりつかる
お風呂にゆっくりつかることは、疲労回復に効果的です。
お風呂について20年研究している医学的な入浴法を研究する第一人者で、温泉療法専門医である早坂信哉さんが書いた『最高の入浴法~お風呂研究20年、3万人を調査した医師が考案 』では、お風呂で肩や首のコリ、腰痛、神経痛、だるさ、目の疲れ、不眠、うつ、緊張、イライラ、肌あれといった不調が改善するとされています。
普段、シャワーだけですましている人は、この機会にお風呂にゆったり入ることオススメします。
家のお風呂が狭くゆっくりできない場合は、近くのスーパー銭湯に足を運ぶと、広々とした空間で家風呂よりもさらに大きな癒しの効果が得られます。
ぜひお試しください。
マッサージをうける
マッサージをうけることも、癒やしに効果的です。
マッサージをうけると血流がよくなり、体にたまった老廃物がながされてすっきりするだけでなく、人が肌にふれるとオキシトシンという幸せホルモンが分泌される効果もあります。
そもそも、疲れた体、体調不良の体の原因は、肩や腰などの筋肉のコリが原因である場合があります。
筋肉が凝り固まると血流が悪くなり、それが脳にも影響するので体調だけでなくメンタルも不調になります。
マッサージをうけるには、お金と時間がかかるので、セルフで行うという方法も1つです。
『コリと痛みの地図帳 プロが教えるマッサージの処方箋72』では1人で行うマッサージの方法も解説しているので参考にしてみてください。
運動する
「運動すること」は、ストレス解消法の中で1番効果があるといっても過言ではない方法です。
ストレスは万病のもとともいわれ、今の「人生疲れた」というぐらいの疲労感は、ストレスが原因である場合がほとんどです。
現代人、特に都市部で生活している人は、毎日ストレスをためない生活をするのが困難です。
だから、ストレスをためないことを考えるより、たまったストレスを解消することが重要になってきます。
運動といっても、ウォーキングで十分効果がでます。
ドイツのカールスルー工科大学の研究によると、1日に30分~60分のウォーキングを週2回だけ続けた学生は、20週間でストレスに強いメンタルに成長したそうです。
ウォーキングならそんなに汗をかくこともないし、わざわざ専用のウェアに着替える必要もありません。
30分ならいつもの通学、通勤経路で、1つか2つ前の駅で降りて歩く程度で実行できます。
ぜひ試してみてください。
旅に出かける
「人生疲れた」という状態になると、何もする気になれずずっと家に引きこもりたくなるかもしれません。
かといって、ずっと家に引きこもったとしても、状況は何一つかわりません。
そして、体を動かさずにじっとしていると、「疲れた」という思考も動かず変化がないので、繰り返し同じことを考えてしまいがちです。
そんなときは、休みをとって、思い切って旅に出るというのも1つの方法です。
いつもと違う風景を見て、おいしい食事を食べ、日常から離れてみると、「人生疲れた」と思っている自分を客観的に見ることができるようになります。
「なぜ、自分は人生疲れたと考えているのか?」
「人生変えるために、どんな行動をとることができるか?」
といったアイデアが自然に浮かんできます。
体を動かすと、脳も動くので、思考も動きだします。
ぜひ人生行き詰っていたら旅に出かけてみましょう。
読書する
「人生疲れた」と感じる人にとって、読書はとても効果的です。
人生が疲れたと感じるのは、「自分の力では現状を変えることができない」と自信をなくし、打ちひしがれている状態でもあります。
「人は誰しも自分のことは自分で解決できる」と考えたくなるものですが、世の中には知らないことはたくさんあります。
練りに練った思考から生み出された頭の賢い人が書いた本を読めば、自分がいかに無知なのか気づかされます。
現状の問題をクリアできないのは、間違いなくその問題を解決する知識や情報がないのが原因です。
それならば、知識や情報を入手すれば、問題を解決することができます。
それから「読書療法」という言葉があるように、読書すること自体が、思考を正常にし、クリアな思考にしてくれる効果もあります。
知識や情報を入手する上で、一番コスパのいいのが本です。
1冊1,000円から2,000円程度のお金はかかりますが、本は知識が抜け漏れなくまとめられている上に、読者に伝わりやすい言葉選びを工夫されていて、著者が誰かも明確で、根拠も明確で情報は信頼できます。
一方で、ネットで得られる情報は無料で簡単に手に入りますが、情報が断片的で、誰が書いたか根拠も不明な場合が多く、広告収益目的で記事を書いている人もいたり、ためになる情報を発信している人は限られています。
有料で高額なセミナーなどは、一見貴重な情報が得られそうに思いますが、値段設定が必要以上に高額だったり、内容が薄い場合もあり、費用対効果が妥当なものに出会わいリスクがあるのであまりオススメしません。
人生が疲れる原因が解明できそうな本、疲れが解消できそうな本を探して読んでみましょう。
グリーンエクササイズを取り入れる
グリーンエクササイズとは、緑の見える自然の中で散歩など運動を軽い運動をすることです。
何も遠くの山に行く必要はなく、近くの公園など緑が見え、自然を感じることができるところであればかまいません。
イギリスのエセックス大学2010年に行った調査では、様々な年齢の男女1252人を対象に「森の中のウォーキング」や「渓谷の魚釣り」など様々なグリーンエクササイズが人のメンタルに及ぼす影響をチェックしました。
その結果、1日たった5分、グリーンエクササイズを行うだけでストレスを軽減することがわかりました。
散歩以外にもガーデニング、泥遊び、ハイキング、サイクリング、魚釣り、乗馬など自然の中で体を動かすものであれば何でもOKです。
自分にあったものを1つ選び、習慣化しましょう。
「疲れた」ときのNG行動
疲れた心を癒す休息法を紹介しましたが、休息法を取り入れたとしても、NG行動をとっているとその効果は半減してしまいます。
次は、「疲れた」ときのNG行動についてみていきましょう。
自分に厳しくする
疲れやすい人は、自分に厳しくしがちです。
人生で上を目指し成功するためには、自分の体にムチを打ち、厳しくコントロールすることも時には必要になりますが、度がすぎるといけません。
「人生疲れた」という思いがわいてくるのであれば、それは自分に厳しくしすぎている証拠です。
まずは、自分に厳しくすることをやめましょう。
自分に厳しくし、自分を追い込みがちな人は、責任感が強くまじめな人に多く見られます。
「最後まできちんとやる」ことは立派なことですが、そういったまじめな性格につけこんで、会社の上司や社長から無茶なノルマを課せられたりしないでしょうか?
がんばりすぎた結果、メンタルがやられてしまうのであれば、そのがんばりも無駄になってしまいます。
まずは、自分を大切にすることです。
ずっとダラダラする
「疲れた心を癒す休息法」で「何もせずボーッとする」ことや「とにかく寝る」ことをオススメしましたが、全く動かないことも心と体に悪影響をもたらします。
というのも、「グリーンエクササイズ」や「運動する」ことも休息法としてご紹介しまいたが、人の体は運動することによって、筋肉がポンプ役となり体の血流を動かします。
「疲れ」を感じる「脳」が正常に働くためには新鮮な血液が必要です。
そのためには、適度に体を動かし、血液を脳に送る必要があるのです。
ずっとダラダラすることは、働き過ぎ、無理をし過ぎてストレス過多な状態を休めるのに初めの方は効果的ですが、ダラダラしすぎるのは逆に悪影響です。
どうしてもダラダラしてしまう人は、食料の買い置きをせずに買い出ししないといけない状態にするなど、外出しなければいけない状況を作るなど工夫しましょう。
一人ぼっちで過ごす
人は社会的動物なので1人で生きることはできません。
テレビやネット動画でも画面の先の人を感じることはできますが、問題は会話をしないことです。
一人ぼっちで過ごすと、間違いなく会話をする機会がなくなります。
誰かと会話することで、自分の考えが整理されたり、新たな自分の一面を発見したという経験は誰しもあると思いますが、人は考えてることを言葉に出すことで自分の考えを客観的に見ることができたり、思考を整理することができます。
もし、会話をしない状態が続くと、変化がなくまとまらない思考をずっとし続けることになり、人生に疲れた状況がかわることはありません。
人生に疲れた状況を改善するには、一人ぼっちでいすぎないことは重要です。
依存行動①スマホを触りすぎる
「人生疲れた」と感じ、ストレスフルな人は、そのストレスを解消するため、身近な刺激の強いものでごまかそうとします。
刺激の強いものは脳内でドーパミンと呼ばれる快楽物質がでるので、疲れも吹き飛ぶ感覚を得ることができます。
しかし、ドーパミンがでて快楽を感じるものは、依存してしまう傾向があります。
特に多いのが「スマホ」。
スマホ中毒、SNS中毒、という言葉があるように、時間があればすぐにスマホを触ってしまうという方は注意です。
刺激の強く、依存傾向の高いものは、それ自体が疲れてしまうものです。
やってる最中は楽しさで疲れを感じませんが、一旦それから手を放すとドッと疲れが押し寄せてきます。
少しの気分転換に利用するにはいいですが、やりすぎは禁物です。
依存行動②暴飲暴食をする
生命を維持するために必要な「食事」も強い快感をともなう行動の1つです。
お腹がすいたから食べるのであれば、問題ありませんが、暴飲暴食をしてしまう人は、「食事=快感」としてとらえているため、お腹が満たされても食べることをやめません。
当然、食べ過ぎたら体によくありません。
体重が増えて体が重くなることで、動くこと自体が面倒になり、ますます体重が増えるという悪循環に陥ってしまいます。
先ほどご紹介した休息法でもありましたが、運動はストレス解消、疲労回復の効果的な方法です。
さらに、体重が増えるだけでなく、血中の糖があがり、内臓脂肪は内臓の働きを低下させ、自律神経の機能が低下し、体調不良、意欲を失うなど健康を損なってしまいます。
たまに、思いっきり食べるのであればいいですが、日常的に暴飲暴食しているのであれば要注意です。
依存行動③お酒を飲みすぎる
お酒は、脳をマヒさせるため、考えすぎて不安がつのっていることから解放させてくれます。
そして、これも脳内ではドーパミンが分泌され、快楽を感じます。
人生疲れた、辛い状況が、お酒を飲むと一瞬で忘れることができます。
手軽で即効性の高く簡単に手に入るため、その分依存度の高いものです。
これもほどよく飲む分には問題ありませんが、飲みすぎは禁物です。
依存行動④ギャンブルに走る
ギャンブルは、当たったときに強烈なドーパミンが放出されます。
その分、疲れた辛い状態も一瞬で吹き飛ぶ効果があります。
しかし、そのドーパミンの量はかなり高く、依存性もかなり高いので注意が必要です。
遊び程度でたまにするくらいなら、いい気分転換になる場合もありますが、生活費を削ってまでギャンブルに打ち込むのは問題です。
「人生疲れた」ときの休息する方法としては、間違った行動の1つです。
「人生疲れた」と思う原因
「人生疲れた」という方は、100%無理しすぎています。
やりたくないことを我慢して、無理をしているから疲れるんです。
自分のやりたいことをしていると毎日が楽しいし、時間が過ぎるのもあっとゆーま、疲れも残りません。
友だちと夢中で話してると何時間も過ぎていたり、テレビゲームに夢中で何時間も過ぎていたり、そんなときって、疲れ知らずですよね。
「とは言っても、やらないといけないことがあるから休めない。。」
そんな方は、その「やらないといけないこと」が本当に「やらないといけない」のかを考える必要があります。
ぶっちゃけ、世の中に「やらないといけない」ことなど存在しません。
「やらないといけない」というと、自分ではない誰かから強制されているから、やらないといけない状態なんです。
けど、よく考えてみると、最終的に「やる」か「やらない」を決めているのは、自分です。
人間は、プログラムされたロボットではありません。
行動の全ては「意志」によってコントロールすることができます。
だから、「やらない!」「今日は休む!」という選択肢をとることは可能です。
人生疲れたときの根本的な対処法
「人生疲れた」と思ったときに”まず”することは先ほど紹介したとおり、「休むこと」です。
これは、本当の本当に超重要なので、「いま疲れて何もできない」という方はとにかく休んでください。
疲れた脳で、問題を解決するクリエイティブな思考はできませんので。
しかし、「休む」だけでは根本原因の解決にはなりません。
では、どうすればいいか?
「人生疲れた」と思う原因は、「やりたくないことを我慢してやっているから」、「思い通りの人生を歩んでいないから」です。
だから、「人生疲れた」ときの対処法は、「やりたいことをやり、思い通りの人生にすること」です。
「そんな子どもじゃないんだから、自分の好き勝手できるわけがない!」
と思うかもしれませんが、それは間違った考え方です。
仕事、人間関係、介護、育児、家事、お金、どんなことであっても悩みの原因を作ってるのは、あなた自身です。
あなたが「悩むべきことだ」と考えてるから悩みになるんです。
たとえば、トイレ掃除をすることを、「面倒くさい」とか「なんで自分がこんなことをしないといけないのか」などとネガティブに考える人もいれば、「トイレ掃除すること、使う人が気持ちよくなり、仕事や取り組んでる人の生産性があがる、それをこのトイレ掃除をしてる私が生み出している」と考える人もいます。
同じトイレ掃除をするのにも、まったく違ったテンションでできるし、掃除後の疲労感も全く違ったものになります。
「いまやってることを客観的にみて、自分はやりたいことができている」という認識をもつことができれば、「人生疲れた」と感じなくなります。
しかし、これは認知をかえる訓練が必要になるので、難易度が高く、すぐにできることではありません。
もっと簡単な方法がもう1つあります。
それは「あなたが本当にやりたいことをやる」ことです。
繰り返しになりますが、「人生疲れた」と思うときの問題は、「やりたくないことをやっている」からです。
それなら、やりたいことをやればいい。
単純な論理です。
たしかに、やりたいことをやりたくても大人になるといろんな制限があってできないという事情もわかります。
でも、制限のある大人でもやりたいことをやるのは可能です。
次は、その方法について解説します。
「やりたいこと」の見つけ方
やりたいことをやるには、まず自分が人生の中で「やりたいこと」を明確にしなければなりません。
やりたいこと見つけるには、ハーバード大学の人気講師で心理学博士でもあるタル・ベン・シャハーさんが名付けた「MPSプロセス」が役立ちます。
MPSプロセスとは?
MPSプロセスとは、
M:meaning(意義)
P:pleasure(喜び)
S:strength(長所)
この3つの頭文字をとったもので、これらの3つとも満たすことは何か?を考えることで本当にやりたいことが見つかるテクニックのことです。
step
1M:meaning(意義)を見つける
意義は、次のような質問をすることで見えてきます。
「自分は何を重要視し、どんな活動に意義を感じていますか?」
たとえば、次のようなものがあります。
少子化問題や働き手不足など、何か社会問題を解決すること。
わかりやすい文章をかいて人に知識を教えること。
子ども1人1人が才能を活かして活躍させること。
このように、あなたが人生において成し遂げたいこと、大切だと思えることを見つけます。
step
2P:pleasure(喜び)を見つける
次に、喜びを感じる活動は何でしょうか?
たとえば、音楽が好き、読書が好き、子どもとの触れあいが好き、料理が好き、など。
自分が好きと思える活動を見つけます。
step
3S:strength(長所)を見つける
あなたの、長所・強みは何でしょうか?
たとえば、よく考えるのが得意、集中力が人一倍ある、フットワークが軽い、など。
他人が苦労するようなことでも、自分は簡単に行えるような活動を見つけます。
step
4意義・喜び・長所の3つ全てを満たす活動を見つける
最後は、意義・喜び・長所の3つを全て満たせるような活動を見つけることです。
その活動がまさにあなたが本当にやりたいことになります。
たとえば、次のような人の場合、
意義:子ども1人1人が才能を活かして活躍させること。
喜び:子どもとの触れあいが好き。
長所:教えること。
このような人の場合は、「子どもの教えること」ができる活動をすることが本当にやりたいことです。
具体的な職業でいうと、小学校の教師、塾の講師、保育士、また個人で開業して未就学児への教育などです。
「やりたいこと」の見つけると不満がなくなる
やりたいことを見つけて、それをやっている人は不満がなくなります。
やりたいことをやっていたとしても、やりたくない雑務をしたり、苦手な人と付き合わなければならない場面はあります。
しかし、そんなときでも、自分が人生において大切なことをやれているのであれば、そういった問題は小さなこととして乗り越えていくことができます。
逆に、やりたいことができていない人は、何か問題がおこったり、面倒なことがおこると、他人のせいにしたりします。
上司が悪い、会社が悪い、親が悪い、など何かと言い訳をします。
それは、自分が決めたことでなく、やらされていると考えているから、「させている人が悪い」という風に考えるからです。
ですが、自分が本当にやりたいことをやっていると、自分が決めたことだから何か問題があれば、自分の責任で自分が解決しないといけないという風に考えるようになります。
そして、そうやって問題を乗り越えていくことで、自信もついてきます。
自信がついてくるとさらに人生は楽しいものになってくものです。
人生疲れたときに読む本
あやうく一生懸命生きるところだった
著者のハンさんは、「こんなに一生懸命生きているのに、自分の人生はなんでこうも冴えないんだ」と、やりきれない気持ちが限界に達し、40歳を目前にして何のプランもないまま会社を辞めてしまいます。
「一生懸命生きない」と思い切った決意をすることで、自分をすり減らす毎日から抜け出し、自分らしく生きるコツが見えてきます。
それを実際に行った体験談をつづったエッセイです。
「心が軽くなる」と話題で、韓国でベストセラーとなった本です。
日本でも口コミで広がり、10万部をこえる大ヒット本です。
繊細さんの本
「人生疲れた」と感じるのは、あなたが「敏感すぎて繊細すぎる性格」だからかもしれません。
心理学者のエレイン・N・アーロン博士が世の中の5人に1人の割合で生まれつきとても敏感な気性をもった人がいることを発見し、その人たちをハイリー・センシティブ・パーソン、HSP(Highly Sensitive Person)と名付けました。
HSPの人は、普通の人が気づかない細かなところに気づいたり、空気を察する能力に優れています。ただ、一方で、その能力ゆえにとても疲れやすい特徴をもっています。
本書の筆者の武田友紀さんは、自身がHSPである心理カウンセラーで、HSPの人を専門にカウンセリングを行っている方です。
HSPの人のことを親しみを込めて呼ぶために「繊細さん」と名付けました。
繊細さんは、世の中の5人に1人の割合しかいない少数派、マイノリティーです。
だから、人に悩みを相談しても「考えすぎ」と一言で片づけられたり、理解されないことも多い、疎外感という苦しみも味わっています。
本書には、そんな繊細さんのメカニズムから、繊細さんが疲れないで生きていくための方法まで、専門カウンセラーの実績をもとに解説してくれています。
人間関係が「しんどい!」と思ったら読む本
心理学の巨匠、アルフレッド・アドラーは、「すべての悩みは人間関係にある」と名言しました。
悩み、苦しみ、人生疲れたという原因はすべて人間関係にある。
つまり、言い換えると「人生疲れた」は「人間関係がしんどい」ともいえるということです。
会社の同僚や先輩、社長、友だち、パートナー、親、子ども、親族、知り合い、こういったあなたの周りの人とどうやって付き合えば心がラクになるのだろうか。
その答えが本書にあります。
著者は、心理カウンセラーの心屋仁之助さんです。
実績豊富で有名な心理カウンセラーで、自己啓発の手法を体系化したNLP(神経言語プログラミング)とよばれるコーチングの手法を取り入れた独自のカウンセリングを行い、テレビにも出演されるなど活躍されています。
本書を読み終えると、「心がすぅーっとラクになる」感覚を得ることができます。
いやな気分よ、さようなら
「人生疲れた」と思うのは、周りの誰かや環境のせいではなく、あなた自身の物事の見方によって意味づけされた結果、「疲れた」という判断を下していることが原因です。
たとえば、雨が降ったとき、雨が嫌いな人は「最悪」というかもしれませんが、農家の人は「恵みの雨に感謝」と考えます。
つまり、何が起きたかというより、あなた自身がその出来事に対してどういう意味付けをおこなったかによって、気分や感情はかわってくるのです。
この出来事に対する意味づけのことを「認知」といいます。
人は自分のこと、自分の考え、自分の感情は100%正しいと考えているので、自分の「認知」が誤っていても気づくことができません。
そう、認知は誤っていることがあるのです。これを「認知の歪み」といいます。
認知の歪みは、間違った不要なネガティブな感情や気分を起こします。
ありもしないことを想像だけで「絶対そうだ」と決めつけたり、思い込みが激しいことも認知の歪みです。
本書は、アメリカの医学者、精神科医で、認知療法の創始者のアーロン・ベック博士に師事したデーヴィド・D.バーンズ博士が書いたものです。
認知の歪みには10パターンあり、歪んだ思考を正常な思考になおす具体的な方法がかかれています。
物事の見方を変えると「人生疲れた」と思っていたのが、「大したことなかったなぁ」と思えるかもしれません。
本書は、外国の専門家が書いたので内容が少しかたく、翻訳本ということもあり少し読みにくさを感じます。
けれど、内容はすごく有益なことが書かれていますので、ぜひチェックしてみてください。
「人生変えたい」と思ったとき読む本
一瞬で自分を変える法 ― 世界No.1カリスマコーチが教える
世界No.1コーチのアンソニー・ロビンズのノウハウがつまった本です。
アンソニー・ロビンズは、コーチングでテニスプレーヤーのアンドレ・アガシを世界一に復活させたという話が有名で、数々のセレブをコーチングしています。
コーチングの手法であるNLPは、オバマ元米国大統領や、ロナルド・レーガン元米国大統領なども学んでいる手法で、「自分の可能性を100%発揮して、望む結果を出す」ことを目的にしています。
その成功のためのノウハウがつまったバイブル本です。
ただ、NLPコーチングという手法は人によって合う合わないということもあるかもしれません。
しかし、考え方はすばらしいのでとても参考になる本です。
「心のブレーキ」の外し方~仕事とプライベートに効く7つの心理セラピー
人の潜在意識には「現状維持メカニズム」という「変化をおこさせまいとするメカニズム」が働いていて、それが何か新しいことを始めたり自分を変えようとするときの心にブレーキとなっています。
そんな心のブレーキを外し、新しい人生を歩むための背中を押してくれる本です。
著者の石井裕之さんは人の心を読むコールドリーディングの第一人者で、人のモチベーションをあげるパーソナルモチベーターでカリスマセラピストです。
人は、自分のことを100%コントロールできていると思っていますが、実は潜在意識によって動かされている場面が多々あります。
ぼーっとしていて気づけば家についていたなんてことは誰にでもある経験だと思いますが、実はこれは潜在意識が体を動かしているから意識しなくても無事にたどりつけるのです。
意識は使いすぎると疲弊しますが、潜在意識のパワーは無限です。
本書では、そんな潜在意識の仕組みを理解し、活かすための方法まで心のスペシャリストがわかりやすく解説してくれています。
最後に
「人生疲れた」という方が、初めに起こすべき行動から、根本的な問題を解決する方法まで紹介しました。
たくさんの方法をご紹介しましたが、すべてを実行する必要はありません。
あなたにあったものが1つでもみつかり、それを実践することで状況が改善すればすばらしいことです。
目的は「人生疲れた」状態を解消することです。
それが達成できれば、そのための手法にこだわる必要はありません。
あなたに合う方法をみつけ実践してみてください。
ご自身で問題解決できるように方法をいろいろとあげましたが、もし、今回の内容が理解できないという方や一緒に状況を改善するのを助けてほしいと考えているかたは、お問い合わせからお気軽におたずねください。
筆者である私は心理カウンセラーとしても活動を行っておりますので、カウンセリングを通してあなたの人生が好転するようサポートさせていただきます。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。