行動して結果を残すには、「何をするか」を明確にすること、つまり「計画」が必要です。
そして、「計画」を立てるときに、ちょっとした違いが、行動力、結果を2倍にも高めるということがわかっています。
これは、自分自身のことだけでなく、他人に対しても効果があります。
行動力を2倍にする方法
それは、計画時に「時間」と「場所」を明確にすることです。
あまりにもシンプルすぎる方法で拍子抜けしたかもしませんが、たったこれだけです。
ドイツ、コンスタンツ大学の著名な社会心理学者ペーター・ゴルヴィツァーによる実験です。
ゴルヴィツァーは学生にクリスマス休暇をどう過ごしたかについて帰省先でエッセイを書くように依頼しました。
1つのグループの学生には、エッセイを書く時間と場所を具体的に決めてもらい、もう1つのグループの学生には特に指示はしませんでした。
両グループとも、提出期限をクリスマス当日から48時間としました。
すると、次のような結果になりました。
書く時間と場所を決めなかった1つのグループの提出率はわずか32%だったのに対し、もう1つのグループ、書く時間と場所を決めたグループの提出率が71%にもなったのです。
時間と場所を指定するだけという簡単な介入により、目標達成率が2倍になったのです。
立てた計画が行動できない、行動しない理由はたくさんあります。
・誘惑にまけてしまった。
・忙しくて時間がない
・行動を先延ばしにしてしまう
・そもそもやる気がおきない
など、できない理由をあげればきりがありません。
そして、人間のモチベーションをあげるというのは難解で、さまざまな心理学者がモチベーションをテーマに研究されています。
それらによると、「モチベーションをあげる」と一言でいっても、どういう状況なのか、達成したい目標はどういうものなのかなど条件によって、対処法がかわるため、一概にコレという答えがいえません。
しかし、今回ご紹介した、計画立案時に行動する「時間」と「場所」を決めるということは、大きな効果をはっきするようです。
ぜひ、おためしください。