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メンタル強化・幸福度UP

【幸せとは?】幸せになる「きっかけ」を知るために種類や要素、条件についての定義を科学的に解説

2020年7月2日

what-is-happiness

 

人は、「幸せ」をどのような時に感じるのでしょうか?

・ほしいものを買ったとき

・仕事を終えてから飲むビールの一口目

・友人と楽しくおしゃべりしているとき

このような瞬間的に感じる幸せもあれば、

・仕事に没頭して充実感を感じたとき

・努力が報われたとき

・仕事で提供したサービスを喜んでもらい感謝されたとき

こういったじわじわと感じる充実感、これもまた幸せですよね。

そう、幸せには種類があります。

 

また、幸せになるために毎日懸命に働いてお金を稼いでいるはずが

ただ忙しくなるばかりで、時間に追われ、幸せに全然近づけない!と限界を感じている方も多くいるかと思います。

 

今回は、幸せになるために、そもそも「幸せとは何か?」

幸せの種類、幸せを構成する要素、幸せになる条件について解説していきます。

現状を打破するきっかけになることを祈っています。

 

幸せは2種類に分けられる

幸せは大きく2つの種類にわけられます。

1つが「ヘドニア」といわれるものです。

専門用語なのであまり聞かない言葉ですが、

要は「五感を通して感じる心地いい幸せ」のことで、一言でいうと「快楽」です。

例えば、

・美味しいものを食べたとき

・お風呂でくつろいでリラックスしているとき

などになります。

 

もう1つが、心理学の起源といわれる古代ギリシャ時代のアリストテレスも重要だと説く「ユーダイモニア」といわれるものです。

これは「自分の強みを活かして、意義あることに打ち込む幸せ」のことです。

例えば、

・好きなスポーツに打ち込む

・ボランティア活動に参加する 

などになります。

 

「ヘドニア」は、「快感の幸せ」ともいい、即効的に心地よい気分になり、ポジティブな感情が高まるため、仕事に精が出たり、頭の回転がよくなり発想が豊かになったりしますが、幸せを感じるのはその場限りで感じる時間が短いのが特徴です。

また、中にはお酒やギャンブルのように中毒性や依存性の高いものもあり、最初はストレス発散のため軽い気持ちで手を出したにもかかわらず、それがないと気分が落ち着かず、私生活を犠牲にしてしまうくらいハマってしまう場合もあります。

このようにヘドニアを求めた幸せの中には、幸せどころか逆に不幸になる可能性があるものなので注意が必要です。

 

一方「ユーダイモニア」は、強みを活かして取り組むことなので、最初はなかなか成果が出ずに苦労したり、つらい思いをすることもあります。しかしその困難を乗り越えると、快感とは違う幸せな充実感を感じることができ、その効果は長く続きます。

アリストテレスも重要性を訴えるユーダイモニアですが、中にはそれを悪用して他人を利用するケースも存在します。

よくあるのがブラック企業と呼ばれる会社の中でおこっています。

人が「生きがいを持って働きたい」というユーダイモニアの欲求をあおり、安い給料で長時間働かせるケースです。

その場合は「本当に自分がやりたい仕事なのか?」を見極め、時には転職するなど対策をしないと、幸せにたどりつくことができないまま歳をとることになります。

 

幸せの種類は2つですが、どちらがいいというものではなく、どちらにもメリットとデメリットがあり、両方が重要です。

強みを活かして社会に貢献するという信念で取り組んでもうまくいかないとき、辛いとき、癒やしてくれるのが、一杯のビールであったり、快適な睡眠であったりします。

2つのバランスをとることが幸せに近づくヒントになります。

 

「幸せ」を構成する6大要素「PERMA-V」

ポジティブ心理学の第一人者のマーティン・セリグマンは、幸せを構成する大切な要素を5つに分けました。

①ポジティブ感情   : Positive Emotion

②熱中        : Engagement

③人間関係      : Relationship

④意義、取り組む意味 : Meaning

⑤達成感       : Achievement

これらの頭文字をとって幸せの5大要素「PERMA」といわれています。

そしてさらに近年はこれらに6番目の要素

⑥身体的活力 : Vitality

を加えた6要素「PERMA-V」が幸せを構成しているといわれています。

 

それでは1つずつ説明していきます。

①ポジティブ感情 Positive Emotion

「喜び」「感謝」「安らぎ」などポジティブな感情になっているとき、僕たちは間違いなく「幸福」を感じます。

また、よい気分になれるだけでなく、

人間関係や睡眠にもよい影響を与えたり、

沈んだ気持ちを前向きに変えてくれ、思考の領域を広げてくれたり

困難な状況から立ち直り、物事をやり遂げる力が高くなったります。

 

心理学者でポジティブ感情を研究しているバーバラ・フレドリクソンによると

ポジティブ感情の働きは

・ポジティブ感情は心を開き、精神の受容性と創造性を高める

・ポジティブ感情は心を開かせることで、よりよい変化を起こさせてくれる

と説明しています。

 

また、ポジティブ感情が好影響をもたらす調査もたくさんあります。

イギリスの大企業10社の社員に対して、仕事中の発言などから単語をピックアップしてポジティブなものとネガティブなものにわけて、その比率を比べたところ

業績の高い企業は4:1だったのに対して、業績の低い企業は1:1だった。

さらに、ブラジルの社会科学者マルシャル・ロサダの研究で、

企業のチームメンバーの発言が自分中心か、他者中心か、自分を擁護するものかを分類、分析したところ

生産性、顧客満足度、社内評価という3つの視点で、高いパフォーマンスを出しているチームは

ポジティブとネガティブの比率が6:1だったのに対し、低いグループは1:1にも届かなかった。

 

ポジティブ比とネガティブ比については、

夫婦のパートナーシップを専門に研究しているジョン・ゴッドマンも注目していて

「仲のいい夫婦の比率は5:1」だと述べています。

これについて日本のポジティブ心理学者である大石繁宏は「日本人であれば、そこまで高くなくてもいいのではないか」と述べており、

確かに国や文化の違いはあるかもしれません。

しかし、うまくいくパートナーシップを考えるうえで非常に参考になるデータです。

 

ちなみに、ポジティブとネガティブの比率が8:1を超えると逆によくなく

心理学者でポジティブ感情を研究しているバーバラ・フレドリクソンによると

その黄金比は「3:1」で「3:1の法則」ともいわれています。

 

それぐらいポジティブ感情は重要ということですね。

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②熱中  Engagement

時間がたつのも忘れるぐらい熱中することを「フロー」といいます。

フローは英語で「Flow」、「流れ」という意味です。

これは、提唱者のミハイ・チクセントミハイがフロー体験者に話を聞いたところ

「自分が流れに運ばれているように感じた」という感想が多く寄せられたことから命名したそうです。

 

「フロー状態」であるとき、人は「努力している感覚」がなくなります。

面白いように作業や仕事がはかどり、アウトプットの品質も高くなります。

短時間で高品質なものがうみだせ、生産性も高くなります。

生産性が低いといわれている日本に、必要な状態なのかもしれませんね。

 

では「フロー状態」になるにはどうすればよいでしょうか?

フロー状態になるために必要なこと

重要なのは「目標」「挑戦」「スキル」の3つで、これらのバランスをとることです。

「目標」は高すぎれば、「達成できないのではないだろうか」と不安や心配におそわれ、やる気をなくします。

逆に低すぎても、退屈に感じたり物足りないので集中もできません。

現状の「スキル」で達成がぎりぎりできそうなほどよい難易度(少し達成が難しいくらいの難易度)に「挑戦」したときにフロー状態になりやすいといいます。

挑戦する目標とスキルのバランスを「フローチャンネル」といいます。

 

「フロー」を超える「ゾーン」

よくスポーツで、選手が「ゾーンに入った」というときの「ゾーン」は、「フロー」を極めた一流のスポーツ選手が体感するものです。

野球の神様といわれた川上哲治が「打撃練習中にボールが止まって見えた」という言葉が有名です。

 

悪いフローがある?

フローは常に良いものではありません。

ゲームやテレビ、パチンコなど熱中していると気づけば何時間もたっていることがありますが、

これもフローです。

しかし、この場合のフローは、何も得ることもなく成長することもないので

体験後に「時間を無駄に使い果たしてしまった」という後悔するケースがよくあります。

何かショックなことがあって強烈にネガティブな感情に襲われているとき、一時的にその感情をそらすためには有効かもしれませんが

依存しても何もいいことがないので注意が必要です。

 

③人間関係 Relationship

この「人間関係」が幸せになるために1番重要といっても過言ではないくらい多くの心理学者が述べています。

「嫌われる勇気」で有名な心理学会の巨匠「アドラー」も「幸福は他者貢献である」と結論づけています。

他の心理学者や専門家の本でも「他者貢献」が重要で幸福度を上げると語ることはたくさんあります。

 

良好な人間関係を築けている人は、精神面だけでなく身体面にもよい影響を受けていて、心臓や血管などの循環器系、神経内分泌、免疫システムが活性化されている。

心臓発作を起こしたあとの6か月間に感情面での支えがあった人は、そうでない人に比べて生存率が3倍も高くなったという調査もあります。

 

また、職場でも何かたよりにしたり、雑談したりできる人がいると、発想力や創造性を高めてくれるだけでなく、モチベーションまで高くなることがわかっています。

そしてそういう人ほど、仕事の効率化や自分の能力向上のために多くの時間を費やすといわれています。

 

そして、ニコラス・クリスタキスとジェームズ・ファウラーの研究では

「人の行動は周囲のあらゆる人との間で跳ね返り続けている」

つまり、幸福感は人間関係の間で伝染すると述べています。

ハーバード大学がおこなった「幸せがどれくらい伝染するか」という調査で、1万2000人以上を対象に30年追跡調査したところ

その結果、幸せな人と日常接している家族や友だちの幸福度が15%上昇、

友だちの友だちが10%上昇、 友だちの友だちの友だちが6%上昇するというものもあります。。

これはハーバード大学のニコラス・クリスタキス教授が

「人は意識しているか、していないかとは関係なしに、他社との関係に深く組み込まれている」と説明し、人間関係を介した個人の影響力についての調査を裏付けるものでもあります。

 

④意義、取り組む意味 Meaning

人は、仕事など何かに取り組んでいるときに「意義」を感じ、多少の辛いこと、苦しいことも乗り越えていくことができます。

受験勉強や資格試験の勉強などがいい例です。

勉強をしているとやる気がおきないときもあるけど、合格という目標のためにがんばることができます。

また、「自分のやっていることは価値がある」と思えるととても充実感を感じ、これはさきほどのユーダイモニアにあたる幸せを感じることができます。

「意義」を感じて物事に取り組むときにかかわってくるのが「目標」です。

ただしい「目標」をもつことで、「意義」を感じ、充実した毎日を送ることができます。

毎日に充実感がないと感じている方は「目標」を設定してみることをおすすめします。

しかし、目標設定する際に1つ注意が必要です。

それは間違った目標を設定しないことです。

 

「目標」は2種類にわけることができます。

1つは「接近目標」

これは、自分が「こうしたい!」という発想で設定した前向きな目標のことです。

もう1つが「回避目標」

これは、「お金がなくなったら困るから仕事をしなければならない」などネガティブな感情をもつ目標のことです。

人は「やりたくないことをやる」ことにものすごいエネルギーを必要とし、ストレスがかかる行為です。

そんな目標に「意義」など感じることはできません。

「意義」を感じるために設定する目標は「接近目標」です。

自分がすすんで設定する目標である「接近目標」をつくるためには、自己探索が必要になってきます。

⑤達成感 Achievement

何か目標を設定して、それを達成すると達成感が得られます。

達成感は、自分に「自信」と「誇らしい」感情をもつことができるようになり、また新しいことに挑戦するエネルギーがわいてきます。

そして、その高まったエネルギーで次の課題をクリアすると、さらなるエネルギーがわくという、成長サイクルができます。

自分が成長すると感じることは大きな幸せです。

さらに成長してスキルをもつことで、より大きな社会貢献ができるようになります。

そのサイクルの起点となるのが「目標設定」です。

⑥身体的活力 Vitality

人は、体が不調であるときに幸せを感じることはできません。

睡眠不足なら、睡眠欲求を我慢することがストレスになり、イライラするかもしれません。

また長時間労働などで疲労がたまってるときに、新しいことを始めようという気にはなかなかなれないものです。

このように幸せで活動する資本となる体は非常に大切です。

体をよい状態にするには、「良質な睡眠」、「健康的な食事」、「適切な運動」が必要になってきます。

 

「幸せ」になる条件は何か?

いくら努力しても、生まれつき容姿がよい人にはかなわない。

親がお金持ちの家庭で育った方が贅沢できていい教育も受けられる。

幸せのスタートラインがちがう。

だから、努力してある程度まではいっても、恵まれた環境の人にはかなわない。

このように考えていないでしょうか?

 

しかし、ポジティブ心理学では、この考え方を否定します。

結論からいうと、「成功したから幸せになる」ではなく「幸せだから成功する」といわれています。

「幸せ」に「お金」はあまり関係ない

例えば、プリンストン大学の調査によると、年収が7万5000ドル(日本円にして800万円程度)くらいまでは年収とともに幸福度もあがっていきますが、

それをこえると幸福度はあまり上がらなくなるという結果がでています。

また、2004年のマーティン・セリグマンとエド・ディーナーの調査で、経済誌のフォーブスで「最も裕福なアメリカ人」に選ばれた3000人と平均的な人、それからイヌイット(氷雪地帯の先住民)の幸福度が同じだったという結果もあります。

 

しかし、一方である程度、「幸せ」と「お金」は関係しています。

GDP(国内で生産されたモノやサービスの合計額、要はお金持ち度)の高い国の方がGDPが低い国よりも幸福であるという調査結果もあります。

日本は、GDPが高い先進国ですが、同じ先進国の中でも幸福度は低いといわれています。

 

つまり、「幸せ」と「お金」はある程度関係あるものの、「幸せ」になるために「お金」は必要とは言い切れないということです。

 

また、外見などの容姿もお金と同様に幸せになるために必要ではありません。

「幸せ」に関係するもの

これについて、マイケル・アーガイルが「幸せに関係するものとしないもの」を調べました。

「幸せ」に関係するものは次のようなものがあります。

・楽観主義

・外向性

・親しい友人がいること

・結婚

・情熱を傾けられる仕事があること

・宗教やスピリチュアリティ

・趣味

・快眠と運動

・自分が考える健康状態

反対に「幸せ」にあまり関係ないものは次のとおりです。

・年齢

・外見的な魅力

・お金

・性別

・教育レベル

・より気候の良いところに引っ越す

・医師の診断結果

・住居

これらからわかるのは、「幸せ」は物質的なものより、内面の充実に大きく関係していることがわかります。

そして「幸せに関係あるもの」は、さきほどの「PERMA-V」の要素に含まれるものも多くあります。

テレビなんかでよく南国のハワイで悠々自適に生活している芸能人がいるので憧れたりしますが、

実際に住んでみると、最初の憧れや感動はどんどん薄れていき、次第に幸福感も下がっていくのは想像できますよね。

重要なのは「お金」ではなく「お金の使い方」

「お金」が「幸せ」になるのに重要ではないのは、いろんな研究で証明されていますが、

「お金の使い方」に注意すれば幸福度があがるという研究結果もあります。

例えば、46人の学生にそれぞれ20ドルを与えて、好きに使わせるという実験がありました。

この結果、自分のために使った学生より、友だちにおごったり、寄付するなど誰かのために使った学生の方が幸福度が高くなりました。

また、忘れがたい「思い出」や有益な「経験」にお金をつかっても幸福度はあがります。

例えば、旅行の体験が人に語りたくなるようなものだったり、スキルアップのために資格の勉強に投資することなどです。

 

最後に

「幸せ」を表す言葉として、よく「ハッピー」「ハピネス」を使いますが、英語のhappiness(ハピネス)は「ご機嫌」のイメージが強い言葉です。

「充実したよい状態」という意味の「幸せ」は、wellbeing(ウェルビーイング)といます。

 

幸せは、「快楽」としての幸せ(ヘドニア)と「自分の強みを活かして意義のあることに打ち込む幸せ」(ユーダイモニア)があるいいましたが、

前者は「ハピネス」、後者は「ウェルビーイング」といえます。

どちらも重要ではありますが、「快楽」ばかりを求めすぎると溺れてしまうこともあるので、長く続く幸せを求めるなら目標をもって自分の強みを活かしていくことが大切です。

 

また「幸せ」を構成する要素として「PERMA-V」をご紹介しました。

ポジティブ感情を増やし、

熱中することを見つけ、

豊かな人間関係を構築し、

意義のあることに打ち込み、

それを達成する、

そして健康でい続ける

これら6つの要素を保つことが大切です。

それぞれの要素を持てるようにする科学で証明された具体的な方法もあります。

引き続き、幸せになるための情報を発信していくのでお楽しみにしてください。

それでは!

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